“大家である私自身が住みたいお部屋”に変身させるべく、築30年超のお部屋のリノベーションを実施してきた状況は、第七回、第一回のオーナーコラムに記させていただきました。
現在、ニューサンハイツ+静岡グリーンハイツ合計32戸のうち、25戸についてフルリノベーションを実施いたしました。
32戸―25戸=7戸につきましては、私がリノベーションを始めたあと、一度も入退去が無いお部屋なので、リノベーションを実施しておりません。
本来、このように長期に渡ってお住み頂いている入居者様にこそ、“恩返し”が必要と言えます。しかしながら、“大家である私が住みたい”と思う以前に入居者様は、現状の住環境=ロケーション、利便性、新耐震構造、日当たり、更に他の住人の方々とのコミュニティについてご満足いただいている証である!とも言えます。
とはいえ、大家としてそれに甘んじている訳には参りませんので、私はこの2棟に対して、“外構のリノベーション”を実施いたしました。
具体的には・・・・・・
実は、“各戸扉のシール貼り”には、私なりのアイディアがありました。
ある時、海外の老人ホームがTVで紹介されておりました。その老人ホームの個室の扉=オープンスペースとの仕切り、は“シール”になっておりまして、そのシールは、“自宅のエントランスのドアの写真”をベースにしたもの。つまり、お年寄りは、老人ホームに居ながらにして、自宅のエントランスのドアを毎日見ることが出来る!という仕掛け。
これ、技術的には割合簡単で、費用も数万円/戸。集合住宅の共有部分のデザインと言えば、画一的で、冷たいイメージがあったので、私は入居者様の希望により、いろんなドアのデザインをご希望により作成して差し上げる!というアイディアが浮かびました!
老人ホームのように、“実家のドアの写真”でもいいですし、“お花畑”や“雪山”の写真でもいいんです。
しかしながら、管理会社、仲介会社さんと相談したところ、やはり、賃貸物件としての一体感が崩れるし、そこまで希望する入居者様は居ないのでは・・・ということで、このアイディアは流れてしまいました。
お部屋の中とは異なり、賃貸住宅の共有部分・外構のデザインは、入居者様全員に心地よい!と感じられるモノでないとダメですね!